2020年コロナ禍の中、私は男性の悩みや問題解決ができるファッションコンシェルジュになると決意しました。そこで気付いた事は、40代以上の男性は諸外国に比べ、ファッションを楽しんでいない、一方で自分にはどんな服が似合うのか、どこで購入すれば失敗しないかなど悩みを持っているということでした。
何事も知識が乏しいことで損をします。服に関してもフォーマル度の高い、スーツやジャケットは畏まった場所やシーンで相応しい着こなしが求められ、ルールを知っていることで大きなミスはなくなります。
私はオーダ服を作る前に必ず3つ事をお客様に確認します。
そしてクローゼットの中身を共有頂くことでテーマを決めて服の素材やデザイン、世界に一着のお仕立て服を作り上げていきます。対話をすることでお仕立て服も完成度が高くなります。
ビジネスの場に相応しい装いは、周りの方への好感度アップに繋がり、仕事も上手くいきます。プライベートの場では同性からは羨ましい眼差し、女性からは服を着替えるだけで今とは格段に違うコミュニケーションが増えるはずです。
洋服は食事に近い考えがあリます。やはり美味しい、満足のいく食事には『素材』が重要であるということ。スーツやジャケットも素材を知ることが非常に重要です。現在は化学の力で素晴らしい繊維が開発されていますが、天然のウール素材に勝るものはありません。サステナブルの観点からもそう言えます。
お仕立て服の醍醐味は、その素材を自身で決めることができます。私は英国やイタリア、日本といった超一流の素材からヒアリングした内容を基に最適なモノを一緒に見つけ出します。
素材が決まれば次は仕様です。デザイン、裏地、ボタンなど全体のバランスを考えゴールに向かいます。
ここからは、私の強みになります。良いスーツを仕立ててもそのスーツを引き立てる脇役達とのバランスが大切で、毎日再現性の高いコーディネートが重要なのです。私はスタイリストとして朝の服選びに掛ける時間短縮も可能にします。シャツ、ネクタイ、靴、眼鏡、髪型までフルコーディネートで提案できます。
百貨店や他の量販オーダースーツ店ではお一人に掛けられる時間が限られてしまう為、全体のコーディネートを考えての提案ができません。私はそれではお客様の満足度を上げるには限界があると感じ、独立しました。スタイリストは芸能人に限られた時代は昔のこと。これからは個人がスタイリストを持つ時代です。
ブランドロゴにはイギリスと日本の国旗のカラー"赤・白・青"をベースにWilson Walker氏が誕生した1845年から始まっている我が家の歴史に敬意を表しています。
これから出会う方とのご縁を大切にそしてオーダー服で繋がれることに感謝し、ファッションで日本を元気にできるブランドを目指します。
OTOKO Style Lab 代表 中根大樹